「科学の力」と多様な専門性で、社会の未来を支える
サーモフィッシャーサイエンティフィックがつくる、キャリアの可能性
サーモフィッシャーサイエンティフィックは、グローバルサイエンス企業です。 「サイエンス企業」と聞くと、研究者や理系の専門職が中心の会社というイメージを持つ方もいるかもしれません。サーモフィッシャーでは、営業、マーケティング、エンジニア・技術サービスをはじめ、コーポレートストラテジー、IT・デジタル、薬事・品質保証、サプライチェーン、ファイナンス、法務、人事など、さまざまな専門性を持つ人材が、その幅広い事業を支えています。
今回は、サーモフィッシャーサイエンティフィックの日本法人を率いる室田氏に、同社の事業やカルチャー、組織を動かす「4i Values」、そしてこれからのサーモフィッシャーを担うリーダーに期待することについて、RGFエグゼクティブサーチジャパンの塚本がお話を伺いました。
「サイエンスの会社」を超えて。社会のさまざまな場所を支えるサーモフィッシャー
― RGF 塚本:本日はありがとうございます。まず、読者の中にはサーモフィッシャーを初めて知る方もいらっしゃるかもしれません。改めて、どのような会社なのか、室田さんからご紹介いただけますか。
室田氏:
サーモフィッシャーサイエンティフィックは、科学の力で社会課題の解決に貢献するグローバルサイエンス企業です。
事業領域は非常に幅広く、医薬・バイオ分野はもちろん、半導体、食品・飲料、素材分野、さらには病院や検査センター、大学、研究機関など、多様なお客さまにソリューションを提供しています。
分析機器や試薬、生命科学ソリューション、製薬サービス、臨床診断用製品、ラボ用製品などを通じて、研究開発から製造、品質管理まで一貫してサポートできることが、当社の大きな強みです。
私たちのミッションは、「世界をより健康で、より清潔、より安全な場所にするために、お客さまに製品・サービスを提供する」ことです。
このミッションのもと、世界中の研究者や医療従事者、企業の皆さまが新たな発見やイノベーションを生み出せるよう支援しています。
― RGF 塚本:「サーモフィッシャー=研究機器」というイメージを持っている方もいると思いますが、実際には研究開発だけでなく、製造や品質管理まで幅広く支援されているのですね。その中で、日本市場をどのように位置づけ、どのような領域に可能性を感じていらっしゃいますか。
室田氏:
日本は世界トップレベルの研究力と技術力を有し特にバイオ医薬品や再生医療などの先端医療分野で大きな可能性を持つ市場です。
政府もバイオ医薬品、再生医療を重点分野として位置付けており、日本がこれらの分野でグローバルなイノベーションを生み出す重要な拠点になると考えています。
私たちは研究用試薬や分析機器だけではなく、開発、製造、品質管理までを包括的に支援し、お客さまのイノベーションを研究段階から商業化まで一貫して支援しています。
また、クリーンエネルギー分野における高性能電池の開発や、次世代半導体の研究・製造を支える分析技術などを通じて、持続可能な社会の実現にも貢献しています。
私自身、サーモフィッシャーの最大の魅力は、業界屈指の幅広い製品・サービスのポートフォリオと、それを支える人材にあると考えています。
世界で12万人を超える従業員が共通のミッションを共有し、お客さまの成功を支援するという強い目的意識を持って日々仕事に取り組んでいます。

4i Values――世界中の社員をつなぐ、共通の価値観
― RGF 塚本:世界規模でこれだけ幅広い事業を展開していると、組織として一つの方向を向くことも非常に重要になると思います。
サーモフィッシャーには「4i Values」という共通の行動指針がありますが、これはどのように日々の仕事や意思決定に根付いているのでしょうか。
室田氏:
サーモフィッシャーのミッションである「世界をより健康で、より清潔、より安全な場所にするために、お客さまに製品・サービスを提供する」は、事業の目的であると同時に、社員一人ひとりの働く意義そのものです。そのミッションを実現するための共通の行動指針がIntegrity, Intensity, Innovation, Involvementからなる4i Valuesです。
Integrityは、「正しいことを正しく行う」ことです。その前提として、誰もが率直に意見を交わせる環境を大切にしています。
Intensityは、高い目標に情熱を持って挑戦し、結果にこだわる姿勢です。
Innovationは、画期的な製品やサービスだけではなく、日々の仕事をより良くする改善や工夫も含みます。
そしてInvolvementは、多様な考え方や経験を尊重し、チームとして成果を生み出すことです。
この4つは、それぞれ独立した価値観ではなく、互いに支え合っています。
私は、4i Valuesを日々の意思決定や行動の軸とし人へのリスペクトを大切にする文化こそが、サーモフィッシャーの競争力の源泉だと考えています。
私自身、重要な意思決定ほど、4i Valuesに立ち返るようにしています。社員一人ひとりの4i Valuesの実践が、お客さまへの価値を生み、ミッションの実現につながっていくのです。
部門や専門性を越えて価値を生み出す「One Thermo Fisher」
― RGF 塚本:もう一つ、ぜひお伺いしたいのが「One Thermo Fisher」という考え方です。これだけ異なる事業や職種、専門性を持つ人がいる中で、部門横断の連携をどのようにつくっているのでしょうか。
室田氏:
「One Thermo Fisher」は、部門や職種の枠を超え、一つのチームとしてお客さまに価値を届けるという考え方です。
サーモフィッシャーでは、重点領域を中心に、それぞれの専門性を生かしながら連携し、お客さまの課題解決に取り組んでいます。
また、日本の全社員が参加する年次ミーティングも、One Thermo Fisherを実感する重要な機会の一つです。経営方針や各部門の取り組み、成果やベストプラクティスを共有することで、自分の所属する部門だけではなく、会社全体がどの方向を目指しているのかを理解することができます。
こうした日々の協働を通じて、One Thermo Fisherを実践しています。

「失敗しないこと」よりも、挑戦し、学び続けること
― RGF 塚本:4i Valuesの一つにInnovationがありますが、新しい価値を生み出し続けるために、室田さんが組織文化やマネジメントで大切にしていることは何でしょうか。
室田氏:
イノベーションや変革に、失敗や試行錯誤はつきものです。
私たちは、失敗を恐れて立ち止まるよりも、果敢に挑戦し、そこから学び続けることを大切にしています。
一人ひとりの挑戦が組織の成長につながり、その積み重ねが継続的なイノベーションを生み出す原動力になると信じています。
サーモフィッシャーで活躍する人に共通するもの
― RGF 塚本:そうしたカルチャーの中で、専門性や職種にかかわらず、サーモフィッシャーで活躍している人にはどのような共通点がありますか。
室田氏:
活躍する社員に共通しているのは、主体的に行動し、周囲と信頼関係を築きながらチームで成果を生み出せること、そして学び続ける姿勢を持っていることです。
その土台にあるのが、人へのリスペクトです。
私たちの仕事は、一人では成し遂げられません。だからこそ、自ら考えて行動し、仲間と力を合わせながら、新しい価値の創出に挑戦する意欲のある方と、一緒に働きたいと思っています。
日本からグローバルへ。自ら手を挙げる人に広がるキャリア
― RGF 塚本:普段、候補者とお話ししていると、「今後は日本だけでなく、よりグローバルな環境でキャリアを築きたい」という相談も多くあります。サーモフィッシャーでは、そうしたキャリアの可能性はいかがでしょうか。
室田氏:
サーモフィッシャーはグローバル企業です。日本から海外のポジションに挑戦し実際に米国本社での勤務を実現した社員もいます。
自ら手を挙げて挑戦し、グローバルな環境でキャリアの可能性を広げたいという意欲のある方にとって大きく成長できる環境です。
「この仕事をしていて良かった」と感じる瞬間
― RGF 塚本:室田さんご自身についてもお伺いしたいのですが、社長として「この仕事をしていて良かった」と感じるのは、どんな瞬間でしょうか。
室田氏:
時には厳しい局面や、思い通りにいかないこともあります。
そのような中でも、私たちの活動が、お客さまの課題解決に役立ち、より良い社会の実現につながっていると実感できる瞬間には、大きなやりがいを感じます。
特に嬉しいのは、お客さまからサーモフィッシャーの製品やサービスについて感謝の言葉をいただいた時です。
そのような声に接した社員一人ひとりが自らの仕事に誇りを持ち、生き生きと働いている姿を見ることにも大きな喜びを感じます。
科学の発展や医療の進歩を支え、人々の暮らしの向上に貢献している、という社会的意義を実感できることが、私にとって何よりもモチベーションになっています。

挑戦し、成長したい人には、活躍できるフィールドがある
― RGF 塚本:最後に、この記事をご覧になっている候補者の方へメッセージをお願いします。
室田氏:
「仕事を通じて成長し、サイエンスを通じて社会に貢献したい」
そんな想いを持つ方に、ぜひ仲間になっていただきたいと思います。
知識や経験は、入社後もさらに広げ、深めていくことができます。
大切なのは、分からないことを恐れず、周囲を巻き込みながら果敢に挑戦する姿勢です。
挑戦し、成長したいという意欲のある方には、営業、エンジニア・技術サービス、マーケティングをはじめ、コーポレートストラテジー、IT・デジタル、薬事・品質保証、サプライチェーン、ファイナンス、法務、人事など、それぞれの専門性を活かせるフィールドがあります。
ぜひ私たちと一緒に、新しい価値を創り、お客さま、そして社会の未来に貢献していきましょう。
Profile

室田 博夫 様
代表取締役社長
サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ代表
東京大学法学部卒業後、1989年に三菱商事へ入社し、約11年間勤務。在職中にノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院でMBAを取得。その後、ゴールドマンサックスジャパン、経営コンサルティング会社ZS アソシエイツを経て、ヘルスケア業界へ転身。
2009年にシーメンス・ジャパンに入社。日本法人の事業責任者を経て、シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティックス社長、シーメンスヘルスケア代表取締役COOなどを歴任。
2016年にサーモフィッシャーサイエンティフィックジャパンへ入社し、現在は、サーモフィッシャージャパングループ全体の代表取締役として日本事業を率いている。

RGFエグゼクティブサーチジャパン
シニアディレクター
ヘルスケア&ライフサイエンス、コンシューマー&デジタルマーケット
塚本 英里子
2005年より人材紹介業に従事し、ヘルスケア業界を中心にエグゼクティブサーチの豊富な経験を有する。
人材紹介業界に転身する以前は、化学品メーカーや貿易会社などでキャリアを積み、2013年にRGFエグゼクティブサーチジャパンに入社。
以来、ヘルスケア領域における経営層・シニアポジションの採用支援に携わり、直近では日本法人GMやR&D Headなど、重要ポジションのプレイスメント実績を持つ。
